男女どちらにも問題がないカップルの1生理周期当たりの妊娠率は約15~30%といわれています。では、不妊治療を行ったカップルの妊娠率はどのくらいなのでしょうか?
一般不妊治療は2年以内で半数近くが妊娠
施設や女性の年齢などによってバラツキはありますが、人工授精で妊娠する確率は1周期あたりおおよそ5%~10%。クロミフェンやhMG-hCGなどの排卵誘発剤を併用した場合は少し上がり、10~20%程度といわれています。
統計によると、タイミング法や人工授精などの一般不妊治療では、治療開始から半年以内に19%、1年以内に30%、1年半以内に36%、2年以内では43%のカップルでそれぞれ妊娠が成立。2年の一般不妊治療で結果が出なかった約半数のカップルはその後、高度生殖医療に進むというのが現状のようです。
一方、高度生殖医療については、日本産婦人科学会が毎年、全国の病院の治療成績をまとめ、公表しています。
体外受精の妊娠率は26%、出産率は16%
最新の2007年のデータによると、体外受精の胚移植あたりの平均妊娠率は26.4%(顕微授精を除く)、顕微授精(ICSI)の場合は22.0%。無事出産まで至った確率は体外受精16.2%、顕微授精13.2%でした(いずれも胚移植あたりの割合)。本来は着床する予定がなかった受精卵を人の手で着床させる体外受精は、自然妊娠に比べるとどうしても流産の確率が高くなってしまいますが、そもそも不妊治療とは受精卵が無事着床し、妊娠が安定して産科に引き継ぐまでを指すものであり、病院を選ぶ際には妊娠率だけでなく、こうした点も十分考慮する必要があります。
妊娠の確率は女性の年齢にも大きく左右され、30代前半までの体外受精による妊娠率が2~3割であるのに対して、30代後半は2割、40歳では1割に低下するといわれています。
![]()
日本産婦人科学会「平成20年度倫理委員会 登録・調査小委員会報告(2007年分の体外受精・胚移植等の臨床実施成績および2009年7月における登録施設名)」(2009年9月)
