不妊治療をしていると「視野狭窄」になってしまう人をしばしば見かけます。不妊にいいといわれるサプリメントや健康食品は次から次へと試し、時間がちょっとでも空けばインターネットで不妊治療関係の情報を検索している-。思い当たる方もいるのではないでしょうか?
無意識のうちに自分にプレッシャーをかけていませんか?
不妊治療に一生懸命なのは、もちろんとてもいいことです。でもそれが、「不妊治療に生活のすべてを捧げています」という状態だとしたら少し考えものです。卵胞ホルモンや黄体ホルモンなどの女性ホルモンはとてもデリケート。ストレスはホルモンバランスを崩す大きな要因になります。不妊治療にあまりのめり込みすぎるのは、自分にストレスやプレッシャーをかけることになり、かえって妊娠を遠ざけることになります。「肩の力を抜いてみたら思いがけず妊娠した」というのもよく聞く話です。
またストレスには血液の流れを悪くし、血液をドロドロにする、あまり歓迎できない働きがあります。「ドロドロ血」と聞くと、高脂血症や動脈硬化などを連想される方が多いでしょうが、実はひどい生理痛や生理不順といった婦人科系疾患の原因にもなります。さらに「妊娠」という視点で捉えると、子宮内膜に血流が行き渡らなくなるので受精卵が子宮内膜に着床しにくくなり、また上手く着床したとしても胎児に十分な栄養が届かず、流産する可能性が出てきます。このようにストレスは女性の健康や妊娠・出産の天敵のような存在ですから、溜めないに越したことはないのです。
最近は、不妊治療をされている方のブログや、不妊治療のSNSなども多数存在し、治療の経過や検査データなどが事細かに掲載されています。もちろん、同じ悩みを抱える人との交流で癒されることも多いでしょう。ただ、不妊治療はいわばオーダーメイドの医療ですから、ほかの人で効果が出た方法があなたにもいいとは限りませんし、検査の数値が悪ければ絶対に上手くいかないなどということはありません。口コミ情報やインターネット上の情報、ほかの人の体験談などは参考程度に止めてあまり惑わされないようにしましょう。
