仕事をしながら治療をしている人にとって一番頭が痛いのはスケジュールのやりくりでしょう。とくに体外受精になると、卵巣刺激の段階で注射のために10日前後は連日通院、採卵と胚移植で1日ずつ潰れ、胚移植後は黄体ホルモン補充のための注射で妊娠判定までまた毎日通院、などということもあります。職場の雰囲気にもよるでしょうが、不妊治療を受けていることをカミングアウトするのはなかなか勇気がいるもの。そんな時は1人で抱え込んでいないでまず医師に相談しましょう。
自宅や会社の近くで注射を受けることも可能 自己注射という選択肢も
治療を受けている病院と職場が離れている場合は、職場や自宅の近くの通いやすい病院で注射が受けられるように医師に紹介状を書いてもらうことが可能です。使い方の指導を受ける必要はありますが、糖尿病のインスリン注射のように自分で注射するという選択肢もあります。
発想の転換ではありませんが、採卵日や胚移植日についておおよその見当をつけてから、注射スケジュールなどを決めていく体外受精は、早い段階から細かな通院スケジュールがわかり、逆に仕事を調整しやすいという見方もできます。医師の側で治療日程を調整できる場合もありますので、「この日はどうしても無理」ということがあれば、迷わず伝えましょう。
大切なのは、「先生の指示通りにしなきゃいけない」という思い込みを捨てること。早合点して仕事を辞めてしまうことは避けましょう。確かに仕事と治療の両立は簡単なことではありませんが、ストレスを感じることも少なくないのが不妊治療。仕事に没頭したり、職場の同僚とたわいないおしゃべりをしたりすることが、いい気分転換になることもあるはずですよ。
